つれづれ


保育園等でのマスク着用は本当に必要ですか?

投稿日時:2022/02/08 12:40


厚生労働大臣が「発育状況等からマスクの着用が無理なく可能と判断される子どもについては、可能な範囲で子どもや保護者の意図に反して無理強いすることのないように留意して、一時的にマスクの着用を推奨する」との見解を出しました。
先般の「2歳以上に推奨する」という強制ともいえる提案に対して各方面からの反対意見が相次ぎ、「無理なく可能なら」とトーンダウンしたものとなりましたが、そもそも国が推奨する必要があるのでしょうか?

まず一番に考えなければならないのは、自分の意志で不特定多数との接触があり得ない乳幼児はウイルス伝搬の中核にはならない、平たく言えば「親や職員などの大人が子ども集団にウイルスを持ち込む」のですから、もし子どもにマスクを推奨する必要があるとするならば、その前に大人が家庭内も含む全ての場面でマスクを着用することを推奨すべきです。

次に大切なのは、マスクは「全員が正しく」装着しなければ有効にはならないということです。
可能な人だけが装着したり、鼻出しなどの不適切な装着では、結局周囲に広くウイルスを撒いてしまいます。

3つ目には、マスク装着が子どもの健康に及ぼす悪影響です。
マスクを装着した状態で運動することによる呼吸の妨げ、顔色などの健康状態観察の阻害、顔の上半分しか見えない状態でのコミュニケーションの悪化など、マスクによるデメリットは大人以上に大きなものがあります。
また、職員が子どもにマスクを装着させることに時間や注意を奪われることにより、適切な保育が行えなくなることや、周囲の大人(マスクを装着させている子どもの親も含め)からマスク装着の強要や誹謗中傷が行われる可能性も考えておかなくてはなりません。

保育園等でマスクを装着することが悪であるとは言いませんが、「マスクを装着させておけば予防対策をしていることになる」というような短絡的な考え方で物事を進めることには賛成することができません。
メリットとデメリットをしっかり天秤にかけたうえで、適切な判断をしていきたいものですね。



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