つれづれ


肥満症は生活習慣病です

投稿日時:2022/03/07 10:37


※基礎疾患があって、その合併症として肥満になる場合もありますので、あくまでも一般論としてお読みください。

新型コロナの流行もあって運動や外遊びも自由にできない日々が続いている中、肥満が悪化したり、新たに肥満になったりする子どもがかなり増えてきてしまいました。
とは言っても、子どもの大多数が肥満になっているわけではありません。
それはつまり、「もともと肥満になりやすい生活をしていた」子どもたちが、新型コロナをきっかけに抑えが効かなくなってしまったということです。

肥満になるということは、単に体重が増えるということではなく、余分な脂肪を蓄えるということで、「バランスの良い食事とはなにか」が分かっていないために起きていることです。(マッチョの人は体重が重いけれど、それは筋肉モリモリなだけで、肥満とは呼びません)

学校でも習うように、黄(炭水化物・あぶら)はエネルギー源、赤(タンパク質)は体を作る、緑(野菜・くだもの)は体の調子を整える食品です。
このうち肥満に直接関与するのは黄ですから、運動シッカリする人は多めに摂取しても使い切るのでOKですが、そうではない人がたくさん摂ると確実に皮下脂肪や内臓脂肪になります。

これを逆に言えば、黄色(炭水化物やあぶら)の食品を運動量に見合った量にすることが大切ということになるのですが、発育期にある子どもの場合には、黄色の食品を極端に減らすことは好ましくないため、黄色食品の摂取を控えめにして、運動をしっかり行うことが基本になります。

よく「運動する時間がない」とか「外に出られないので運動できない」という人がいますが、これは「運動=スポーツ」のような捉え方をしていることによる誤解です。
運動とは「筋肉を使ってあげる」ことですから、家の中でもしっかり運動することは可能です。
試しに、座っている時に背中を丸めて背もたれにもたれかかってしまうのを止めて、背筋を伸ばして下腹に力を入れて深呼吸を繰り返してみましょう。
きっといつもと比べて筋肉を使っているのが感じられると思いますし、多分長い時間は続けられないでしょう。
他にも、歩くときに少し大股で速いテンポにするとか、座っている時に両腿をピッタリとつけて床から足の裏を少し離す、ペットボトルを持って両腕を前や横に伸ばしたままにするなども、特に時間も場所も必要としない運動になりますね。

食事も運動も、慣れるまではチョット大変かもしれませんが、継続は力なりですから頑張ってみましょう!


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