青森県では新型コロナが落ち着いている状況ですが、オミクロン株がどうなっていくのか心配なところですね。
このところ胃腸炎がチラホラと出てきていていましたが、ここにきて増加傾向にあるようです。
他院で検査を受けた方もいて「ノロもアデノも出なかった」とのことでしたが、全国の小児科医仲間から「サポウイルスが出ている」という情報が入っています。
どのウイルスによる胃腸炎も治療は対症療法のみですから、かかったときに大切なのは、まずは嘔気が落ち着くまでゆっくり胃腸を休ませてあげることです。
脱水を心配したり、本人が欲しがるからと言って、無理に水分を摂らせて嘔吐を繰り返しているケースが少なくありませんが、嘔吐はほとんどが数回、長くても半日程度で落ち着くケースが多いので、慌てずにそこまで待ってあげましょう。
嘔吐が止まったようならば「ペットボトルのキャップやティースプーン1杯」くらいから水分摂取を始め、その後徐々に増やすようにしましょう。
ある程度の水分が摂れるようになったら食事もOKですが、赤ちゃんのお腹に戻ったと思って、消化に良いものをごく少量から始めてください。
ウイルスの排泄は、口からは1-2週間、便からは3-4週間続くとされているので、症状が落ち着いても、食器等の消毒、おむつ処理などに注意が必要です。
多くの胃腸炎ウイルスにはアルコール消毒は無効なので、汚物は熱湯や塩素による消毒で対処してください。